装柱

そうちゅう / 装柱図・電柱の部品・電柱に付いているもの・電柱に何が付いている・電柱の見方

安全メモ

装柱を読むのは、離れた安全な場所から見上げるだけでできます。電柱に登らない・触らない・足場ボルトに手をかけない・寄りかからない。見上げながら歩くと車道へ出てしまうことがあるので、立ち止まってから観察してください。設備の異常に気づいたときは、近くの電柱番号札を控えて電力会社へ連絡してください。

でんチュン(電柱に住むスズメ)が安全を呼びかけているイラスト
でんチュンの顔アイコン

でんチュンの解説

電柱を見上げると、横棒、白いつぶつぶ、灰色の箱、円い筒…いろいろなものが載っているよね。この「1本の柱に、何をどう取り付けるか」の組み合わせのことを、電気の仕事では装柱(そうちゅう)と呼ぶんだ。

仲間うちだけの言葉ではないんだ。関西電力送配電が公開している「伝送路設備共架工法基準」には、「引き通しにおける標準装柱」「引き留めにおける標準装柱」「機器類の施設における標準装柱」という3枚の図が載っている。電力サポート中国の「電柱共架利用の手引き」では、共架の申込みや竣工届に「装柱図」を添えることになっているよ。

読み方には順番があるよ。まずは①上から下へ。いちばん上に架空地線、その下に高圧の配電線と、それを支える腕金・がいし。中ほどに柱上開閉器や柱上変圧器、高圧カットアウト、避雷器。さらに下に低圧の配電線と低圧引留がいし、そこから家へ向かう引込線。いちばん下のまとまりが通信線だよ。

つぎは②柱のまわりを一周。立つ場所を変えると、見えるものが変わるんだ。さっきの基準にも、電力と通信の立ち上げをやむを得ず同じ柱に施設するときは「電柱を挟んで対向側に施設」するという決まりがある。裏側にも何か付いている、と思って見るのがコツだよ。

最後は③根元。足場ボルト、自在バンド、電柱番号札、縞模様の電柱標識板、柱に沿って立つケーブルの立ち上がり管、地面へ下りる接地線。斜めのワイヤー(支線)や、寄りかかるもう1本の柱(支柱)もここで見えるね。

同じ装柱はふたつとないんだ。図の名前がヒントだよ。まっすぐ通り過ぎる柱(引き通し)、線を引き留める柱(引き留め)、機器が載る柱では、腕金の向きも部品の組み合わせもちがう。

1本の柱に何が何個付くかを一覧にした公開資料は、調べた範囲では見つからなかったよ。だからこの図鑑でも「この形ならこう」とは書かないでおくね。部品の名前と役割は、それぞれのページで確かめてみて。

装柱を読むのは、見上げるだけでできる遊びだよ。柱に登らない・触らない。夢中になって車道へ出ないようにね。でんチュンにとっては、にぎやかな装柱ほど止まり木が多いということ。どの柱が盛りだくさんか、さがしてみて。

図解

装柱の読み方の図解。左には1本の電柱の側面図があり、上から下へ赤い大きな矢印が下りている。柱の上から順に、架空地線、高圧配電線と腕金・がいし、柱上開閉器、柱上変圧器と高圧カットアウト・避雷器、低圧配電線と低圧引留がいし・引込線、いちばん下に通信線(共架)というラベルが並ぶ。柱の根元には足場ボルト、自在バンド、電柱番号札、縞模様の電柱標識板、柱に沿う立ち上がり管、地面へ下りる接地線、斜めの支線と玉がいしを描いている。右には番号つきの3つの箱が縦に並ぶ。1は「上から下へ」で、架空地線から通信線までの順番と、電気は高いところ、通信は低いところにまとまることを書いている。2は「柱のまわりを一周」で、立つ場所を変えると見えるものが変わること、電力と通信の立ち上げをやむを得ず同じ柱に施設するときは「電柱を挟んで対向側に施設」するという関西電力送配電の基準を書いている。3は「根元」で、足場ボルト・自在バンド・電柱番号札・電柱標識板・ケーブルの立ち上がり管・接地線・支線・支柱を挙げている。いちばん下の帯に、何が何個付くかを一覧にした公開資料は見つからなかったので形から役割を決めつけない、と書いている。
出典: 電柱図鑑オリジナル図解(公開情報をもとに作成)
青空を背にした電柱を見上げた写真。いちばん上の腕金には白いがいしがいくつも並び、その下に3つのブッシングが突き出した灰色の箱型の機器、さらに下に白い筒形の部品が集まった金具、その下に縦のひだが入った灰色の円筒形の機器と黒い箱がならぶ。いちばん下では通信のケーブルが何本も束になって横へ走り、灰色の箱もぶら下がっている
1本の柱に、箱型・円筒形・筒形の機器と、たくさんのがいしが積み重なっている。上から下へ順番に追いかけてみて出典: 当サイト撮影

実際のようす

青空を背にした1本のコンクリート柱を見上げた写真。上から何段もの腕金が重なり、白いがいしがいくつも並ぶ。上のほうに灰色の箱型の機器、中ほどに白い筒形の部品が集まった金具、下のほうにも箱型の機器が取り付けられている。柱の下のほうでは通信のケーブルが大きな輪をつくってたるませてある
1本の柱に、腕金・がいし・箱型の機器・通信の線がぎっしり。これが装柱だよ。上から下へ、順番に目を下ろしていくと、どこに何が載っているかが見えてくるね(当サイト撮影)

見分けるヒント

  • 読む順番は①上から下へ ②柱のまわりを一周 ③根元。電気は高いところ、通信は低いところにまとまるのが手がかり
  • 電力会社の公開基準には「引き通しにおける標準装柱」「引き留めにおける標準装柱」「機器類の施設における標準装柱」という図がある(関西電力送配電)
  • 柱の裏側も見る。電力と通信の立ち上げを同じ柱に施設するときは「電柱を挟んで対向側」と定められている(同上)
  • 何が何個付くかを一覧にした公開資料は、調べた範囲では見つからなかった。形から役割を決めつけないのが観察の約束

よくある質問

「装柱」ってどういう意味ですか?

1本の電柱に、腕金・がいし・変圧器・開閉器・引込線・通信線などをどう取り付けるか、その組み合わせのことだよ。電力会社が公開している基準にも、「引き通しにおける標準装柱」「引き留めにおける標準装柱」「機器類の施設における標準装柱」という図が載っているんだ(関西電力送配電)。共架の手続きでは「装柱図」を提出することにもなっているよ(電力サポート中国)。

1本の電柱には、どれくらいの部品が付いているの?

決まった数はないんだ。何が何個付くか、どの組み合わせが標準かを一覧にした公開資料は、調べた範囲では見つからなかったよ。ただ、線がまっすぐ通り過ぎる柱よりも、線を引き留める柱や機器が載る柱のほうが、がいしや金具がにぎやかになる傾向はあるね。数から役割を決めつけず、部品ごとのページで確かめてみて。

どこから見ればいいですか?

①上から下へ ②柱のまわりを一周 ③根元、の順番がおすすめだよ。上から下へは、架空地線 → 高圧配電線と腕金・がいし → 柱上開閉器 → 柱上変圧器・高圧カットアウト・避雷器 → 低圧配電線・引込線 → 通信線。一周するのは、裏側にも部品が付いているから。根元では足場ボルト・自在バンド・番号札・標識板・ケーブルの立ち上がり管・接地線・支線を見てね。離れた場所から見上げるだけで、触らないでね。

関連する項目

くわしい読みもの

参考にした公開情報

街で見つけたら記録しよう

見つけるのは、はなれて見上げるだけでOK