ひと目でわかる自在バンド
自在バンドは、電柱をぐるりと締めつけて、バンド式足場金具やケーブル立上り管、変圧器の取付金物などを柱に取り付けるための金具です。
- どこにある?
- 電柱の中ほど〜足元
- 図解の要点
- 電柱の側面で変圧器の下側の金具・番号札・ケーブル立上り管を留めるバンドと、柱を1周する帯をボルトで締める向きを輪切りの断面で示した図。
安全メモ
自在バンドは機器を支えるための部品です。物を掛けたり、ぶら下げたりしないでください。緩みや外れに気づいたときは、近くの電柱番号札を控えて電力会社へ連絡してください。


でんチュンの解説
電柱を見上げると、柱をぐるりと1周する金属の帯と、そこからはみ出したボルトが目に入るよ。これが自在バンド。鉄筋コンクリートの柱には釘が打てないから、抱きしめるように締めつけて機器を留めているんだ。メーカーの公開カタログでは「配電線路の支持物にバンド式足場金具、ケーブル立上り管及び変圧器直付金物(ただし下部取付金具)等を取り付ける場合に使用します」と説明されているよ。
付いている場所は1か所じゃないんだ。中ほどでは変圧器の下側の金具を、下のほうでは番号札やケーブルの立上り管を留めている。1本の柱に何本も巻かれていることが多いよ。
1種類で対応できる柱の太さには幅があるよ。メーカーの公開カタログに載っている「30mm自在バンド」は、全長が900mm・1,200mm・1,500mmの3種類で、適用径は小が280mm以下、大が380mm、特大が470mmと書かれている。用途で呼び分ける製品もあって、同じカタログには「1号D自在バンド」は支線の取り付けやつり線の吊架・引留に、「2号E自在バンド」は太い支線やつり線の引留に使う、と用途が書き分けられているよ。なお「自在」という名前の由来を説明した公開資料は見つけられなかったから、ここでは適用径に幅があるという事実だけにしておくね。
電力会社が公開している共架の基準にも、自在バンドは出てくるんだ。関西電力送配電の基準では、立ち上げ通信線を保護する鋼管を地表上1.8m〜2mの位置で自在バンドにより電柱へ堅ろうに支持する、と書かれている。東京電力パワーグリッドの基準では、接地線とその保護管を2m以下の間隔でステンレス製自在バンド等により電柱および腕金へ堅牢に支持する、とされているよ。あとから柱を借りる会社も、同じバンドで留めるというわけだね。
自在バンドは、決まった力で締めつけて機器を支えるための部品。緩んだり回ったりしないように設計されているから、物を掛けたりぶら下げたりしないでね。
でんチュンから見ると、自在バンドは柱のベルト。何本も締まっているのは、それだけ荷物を背負っているということだね。
図解
見分けるヒント
- 電柱には釘が打てないので、帯で締めつけて機器を留めている
- メーカーの公開カタログでは、30mm自在バンドの適用径が小280mm以下・大380mm・特大470mmと並ぶ
- 足場金具・変圧器の下側の金具・番号札・ケーブルの立上り管まで、用途がとても広い
- 電力会社ごとの仕様があり、カタログにも会社名を添えた型番が並ぶ
よくある質問
電柱のバンドは何を留めているの?
とても広い範囲を留めているよ。メーカーの公開カタログでは「配電線路の支持物にバンド式足場金具、ケーブル立上り管及び変圧器直付金物(ただし下部取付金具)等を取り付ける場合に使用します」と説明されていて、別のメーカーの製品情報には、電柱に番号札などを取り付ける樹脂製のバンドも載っているんだ。
どうして「自在」バンドと呼ばれるの?
名前の由来を説明した公開資料は見つけられなかったよ。ただ、公開カタログの「30mm自在バンド」は、適用径が小280mm以下・大380mm・特大470mmと書かれていて、1種類で幅のある柱の太さに対応するようになっている。太さのちがう柱に同じ種類で対応できる、という事実は確かめられるんだ。
自在バンドは電力会社ごとにちがうの?
ちがう仕様があるよ。メーカーの公開カタログには「30mm自在バンド[北陸電力仕様]」のように、電力会社名を添えた型番が並んでいるんだ。共架の基準でも、東京電力パワーグリッドはステンレス製自在バンド等と材質まで書いていて、会社によって書きぶりがちがうよ。
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