引込柱

ひきこみちゅう / 引込小柱・小柱・引き込み柱・引込ポール・敷地内の電柱・自分の家の電柱

安全メモ

引込柱がご自宅のものでも、そこに接続された引込線・計量器は電力会社の設備です。建て替え・撤去・移設や、解体にともなう引込線の取り外しは、必ず先に電力会社へご相談ください。

でんチュン(電柱に住むスズメ)が安全を呼びかけているイラスト
でんチュンの顔アイコン

でんチュンの解説

家の敷地の中に、道路の電柱より細い柱が1本だけ立っているのを見たことあるかな。あれが引込柱、電力会社の電気供給約款では引込小柱と呼ばれている柱だよ。道路の電柱とよく似ているけれど、いちばんの違いは持ち主。道路の電柱は電力会社や通信会社のもので、敷地の中の引込柱はその家の設備という扱いなんだ。工事や建て替えの相談先も、この違いで変わってくるよ。

根拠は電力会社が公開している約款にあるよ。引込線を取り付けるためお客さまの需要場所内に設置する引込小柱等の補助支持物は、お客さまの所有とし、お客さまの負担で施設していただきます、と書かれている。道路の電柱がだれのものかという話は、電柱の持ち主のページで紹介しているよ。

では、電力会社の設備はどこまでなのだろう。約款では、お客さまの建造物または補助支持物の引込線取付点までは当社が施設いたします、と定められている。東京電力パワーグリッドの公開ページでは、引込線取付点は黄または赤のチューブがついているところで、そこが保安責任・財産の分界点になると説明されているよ。目で見える分かれ目がある、というのがこの柱のおもしろいところだね。

つなぎ方は、原則として架空引込線。電柱から空中を渡してくる方法だよ。法令上認められない場合や、技術上・経済上もしくは地域的な事情により不適当と認められる場合には、地中引込線になることもある。省令にはもうひとつ、ほかの需要場所へ分岐する連接引込線という言葉もあるよ。低圧架空引込線の高さは「電気設備の技術基準の解釈」の第116条に表があって、道路を横断する場合は路面上5m、それ以外の場合は地表上4mなどの値が定められている。線そのものの話は、引込線のページでも紹介しているね。

気をつけたいのは、引込柱が自分のものでも、そこへつながっている引込線と計量器は電力会社の設備だということ。建て替えや撤去、移設を考えるときは、先に電力会社へ相談してね。家の解体などで引込線を外してもらう必要があるときも、事前の連絡が必要になるよ。

道の柱は街のもの、庭の柱はその家のもの。でんチュンはどっちにも止まるけどね。

図解

引込柱と電柱の分かれ目の図解。左に道路の電柱、右に家を描き、そのあいだに敷地の中の引込柱を立てている。電柱から引込柱へ架空引込線が渡り、引込柱に取り付く手前に黄色い筒で引込線取付点を示している。引込線取付点の位置に赤い縦の破線を引き、左側の帯を「電力会社の設備(電柱・引込線)」、右側の帯を「お客さまの設備(引込柱・引込口配線・屋内)」と塗り分けている。引込柱から家の壁へ引込口配線が伸び、壁には計量器を描いている。中央下の枠に、架空引込線・地中引込線・連接引込線という3つのかたちを並べ、下の帯に区分は電力会社が公開している電気供給約款などによることを書いている。
出典: 電柱図鑑オリジナル図解(公開情報をもとに作成)

見分けるヒント

  • 敷地の中に立つ柱は引込柱(引込小柱)で、約款では「お客さまの所有」とされている
  • 引込線取付点(黄または赤のチューブのところ)が、保安責任・財産の分界点になる
  • 引込線は架空が原則で、事情によっては地中引込線になることもある
  • 自分の柱でも、建て替え・撤去・移設は先に電力会社へ相談する

よくある質問

引込柱と電柱の違いは?

いちばんの違いは持ち主だよ。道路に立っている電柱は電力会社や通信会社のもの。敷地の中に立つ引込柱は、電力会社の電気供給約款で「引込小柱等の補助支持物は、お客さまの所有とし、お客さまの負担で施設していただきます」とされていて、その家の設備という扱いなんだ。役割も、道路の電柱が地域へ電気を配るのに対して、引込柱はその家へ引き込むための柱だよ。

引込柱は誰が建て替えるの?

約款では「お客さまの所有とし、お客さまの負担で施設していただきます」とされているから、柱そのものはお客さま側の設備だよ。ただし、そこへつながっている引込線と計量器は電力会社の設備なので、建て替えや撤去を考えるときは、まず電力会社へ相談するのが先になるんだ。費用のかかり方は会社や状況でちがうから、そこも合わせて聞いてみてね。

引込線にはどんな種類があるの?

原則は電柱から空中を渡してくる架空引込線だよ。架空引込線を施設することが法令上認められない場合や、技術上・経済上もしくは地域的な事情により不適当と認められる場合には、地中引込線になることもある。もうひとつ、省令には連接引込線という言葉もあって、一需要場所の引込線から分岐して、支持物を経ないで他の需要場所の引込口に至る部分の電線と定義されているよ。

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