ずかん
安全知識
切れた電線、台風、凧やドローンなど、一般の人が知るべき安全知識です。
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安全知識
鳥と電線
とりとでんせん
電線にとまっている鳥は、なぜ感電しないの?——じつはこれ、でんチュン自身の話なんだ。答えは「1本の線だけにとまっているから」。電気は、電圧の差(電位差)がある2点の間を流れる性質があるよ。1本の同じ電線に両足でとまっていると、右足と左足の間には電圧の差がほとんどなくて、電気は抵抗の小さい電線側をそのまま通り過ぎていく。だから鳥の体にはほとんど電流が流れないんだ。でも、この話には大事な続きがある。羽や体が別の電線にも同時に触れると、2点の間に電圧の差ができて、鳥でも感電してしまう。そして地面に立っている人は、電線に触れた時点で「電線と地面」という2点に触れたことになる。だから人は絶対に真似できない。でんチュンだけの特別ルールだと思ってね。ちなみにこのしくみは、スズメだけじゃなくカラスやムクドリ、ハトなど、電線にとまる鳥たちみんなに共通なんだ。夕方の電線にずらっと並んだ鳥たちを見かけたら、「みんな1本の線の上だから平気なんだな」と思い出してみて。体の大きな鳥ほど、羽を広げたときに別の線に触れやすい——そんな目線で眺めると、鳥たちの並び方もちょっと違って見えてくるよ。観察するときは、下から見上げるだけ。電柱や電線に近づいたり、石を投げたりして鳥を驚かせないのが、でんチュン流バードウォッチングの流儀なんだ。
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切れた電線・垂れた電線
きれたでんせん・たれたでんせん
地面に落ちた電線や、手の届きそうな高さまで垂れた電線は、とても危険だよ。電気が流れたままのことがあって、触れると命に関わる。見つけても絶対に触らない・近づかない、そして周りの人にも知らせて、電力会社や警察・消防など地域の窓口に連絡してね。これはでんチュンとのいちばん大事な約束だよ。とくに台風や大雪のあとは、切れた電線や垂れ下がった電線に注意するよう、各電力会社が公開の注意喚起で呼びかけているんだ。手で触るのはもちろん、棒などで触ったり動かそうとしたりするのもダメ。ビニールで覆われているように見えても、見た目だけでは安全かどうか判断できないからね。連絡するときに知っていると役立つのが、近くの電柱に付いている電柱番号札。番号はその電柱だけのもので、伝えると場所がとても正確に伝わると紹介されているよ。くわしくは「電柱番号札」のページで話しているから、いざというときのために覚えておいてね。友だちと通学路で見つけたときは、自分たちで何とかしようとせず、まず大人に知らせること。それも立派な安全行動なんだ。
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凧・ドローンと電線
たこ・どろーんとでんせん
凧やドローン、風船やつり糸が電線に近づくのは、とても危ないんだ。電線に触れて感電したり、停電を引き起こしたりすることがある。もし引っかかっても、自分で取ろうとせず、電力会社に連絡してね。電線の近くでは遊ばない — これも大事な約束だよ。
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ヘビと電柱
へびとでんちゅう
電柱にヘビ!?——じつはこれ、ぼくらスズメにとって、ちょっとドキドキする話なんだ。2021年6月には神奈川県鎌倉市で、電柱にヘビが絡まっていたのが原因で約1300軒が停電した、と報道されているよ。どうしてヘビは電柱にのぼるんだろう?ヒントは、電柱と鳥の関係を研究する「電柱鳥類学」の先生の公開記事にあるんだ。ぼくらスズメは、電線を支える腕金——中が空洞になっている金属の棒——の中に巣材を運び込んで、巣を作ることがある。そしてヘビは、その腕金のスズメの巣を目当てに電柱に登ってくる、と説明されているよ。アオダイショウのようなヘビは木登りが得意で、動物園の公開ページでも「主に鳥類やその卵、小型哺乳類を食べます」と紹介されている。卵やヒナのいる巣は、ヘビにとってはごはんのある場所。ぼくらにはヒヤヒヤの相手だけど、ヘビが悪者というわけじゃなくて、これも生きものの暮らしの一部なんだよね。問題は、電柱の上が電気の通り道だということ。長い体で2本の電線をまたいだり、電線に触れたまま腕金にも触れたりすると、ヘビの体に電流が流れて、停電の原因になってしまうと解説されているんだ。ヘビなどの小動物が電気設備に触れて、短絡や地絡といった事故につながることは、電気保安協会も公開ページで注意を呼びかけているよ。「2点に同時に触れると電気が流れる」——これ、「鳥と電線」のページで話した、ぼくらが1本の線の上なら平気でいられる理由の、ちょうど裏返しなんだ。送電の鉄塔でも、ヘビが支柱に巻き付いて登り、電線に触れてショートさせる被害が報告されていて、電力会社はヘビが登るのを防ぐ器具やカラス対策品を送電鉄塔や電柱に取り付けている、と報道されているよ。もし電柱や電線の近くでヘビを見かけても、触ったり、近づいたり、捕まえようとしたりしないでね。停電や設備の異常が気になるときは、近くの電柱番号札の番号をメモして、電力会社など地域の窓口に知らせてほしいんだ。あとはプロにおまかせ。それが、ぼくらみんなの安全ルートだよ。