玉がいし

たまがいし / 玉碍子・支線の白い玉・支線用がいし・支線 がいし・電柱の白い玉

安全メモ

玉がいしが付いていても、支線は電気設備の一部です。ぶら下がったり物をくくり付けたりせず、割れや外れに気づいたときは、近くの電柱番号札を控えて電力会社へ連絡してください。

でんチュン(電柱に住むスズメ)が安全を呼びかけているイラスト
でんチュンの顔アイコン

でんチュンの解説

電柱から地面へ斜めに張られた支線に、白い玉がひとつだけ入っているのを見たことあるかな。あれが玉がいしだよ。JIS の公式な書誌では、JIS C 3832「玉がいし」が「架空電線路の支線に使用する磁器製の玉がいしについて規定」する規格として紹介されていて、英語の名前は Ball type guy insulator。支線は細い鋼のより線だから、もし上のほうで電線に触れてしまったら、電気が支線を伝って地面まで下りる道ができてしまう。その道を途中でぷつんと切っているのが、この白い玉なんだ。

ここには法令の裏づけがあるよ。「電気設備の技術基準の解釈」の第61条第3項は、低圧又は高圧の架空電線路の支持物に施設する支線であって、電線と接触するおそれがあるものには、その上部にがいしを挿入すること、と定めている。「上部に」と書かれているから、玉は支線の高いところに入るんだ。ただし書きもあって、低圧架空電線路の支持物に施設する支線を水田その他の湿地以外の場所に施設する場合は、この限りでない、とされているよ。

見た目は、まるい白い磁器。メーカーが公開しているラインナップには 86×86、100×100 というサイズ表記や、小・中・大の呼び分けが載っていて、電力会社仕様の品では1個 0.9kg という重さも公開されている。観察のコツは上下の関係だよ。上に白い玉(玉がいし)、下に黄色い筒(支線ガード)。支線1本で2つの部品を見分けられるんだ。

電力会社が公開している共架の基準図にも、玉がいしは描かれているよ。東京電力パワーグリッドの「支線・支柱の取付方法」の図にも、関西電力送配電の「支線の取付方法」の図にも、玉碍子・鋼より線・アンカー・支線ガードが並んで描かれている。図の中では「玉碍子」と漢字で書かれていることが多いね。

がいしの仲間の中では、玉がいしはちょっと変わり者なんだ。業界団体の電子カタログでは、配電線用がいしが高圧ピンがいし・高圧耐張がいし・玉がいし・低圧ピンがいし・低圧引留がいし・多溝がいしと分類されている。ほかのがいしが「電線を支える」担当なのに対して、玉がいしだけは「支線の電気の道を切る」担当。支えるためじゃなく、切るためのがいしなんだ。

支線は電柱を支えている設備だよ。玉がいしが付いていても、ぶら下がったり寄りかかったりしないでね。玉が割れている、外れかけているのを見つけたときは、近くの電柱番号札を控えて電力会社へ連絡してね。

白い玉は、電気の通せんぼ。でんチュンもここには止まらないようにしているんだ。

図解

玉がいしの図解。電柱から地面へ斜めに張られた支線を描き、その上のほうに白い玉をひとつだけ入れている。支線の上端から玉までは赤い破線で電気の道を示し、玉のすぐ手前で赤い横棒が道をせき止めている。支線の地面に近い側には黄色い筒の支線ガード、地中にはアンカー・根かせを添えて、上に白い玉、下に黄色い筒という上下関係を示している。右側の枠には、低圧又は高圧の架空電線路の支持物に施設する支線であって、電線と接触するおそれがあるものには、その上部にがいしを挿入すること(電気設備の技術基準の解釈 第61条第3項)と、低圧の支線を水田その他の湿地以外に施設する場合は、この限りでないというただし書きを書いている。その下の枠には、メーカー公開カタログの一例として、サイズ表記 86×86・100×100、小・中・大の呼び分け、電力会社仕様の品は1個 0.9kg を並べている。取り付けの高さを示す数値は公開資料で確認できなかったため、図には入れていない。
出典: 電柱図鑑オリジナル図解(公開情報をもとに作成)

見分けるヒント

  • 支線の途中に入って、電気が地面まで下りる道を切っている
  • 解釈では、電線と接触するおそれがある支線には「その上部にがいしを挿入すること」と定められている
  • JIS C 3832「玉がいし」の規格品で、英語名は Ball type guy insulator
  • 上に白い玉(玉がいし)、下に黄色い筒(支線ガード)

よくある質問

電柱のワイヤーにある白い玉は何ですか?

玉がいしだよ。電柱から斜めに張られたワイヤー(支線)の途中に入れて、支線を電気的に切っている部品なんだ。JIS の公式な書誌でも、JIS C 3832「玉がいし」は「架空電線路の支線に使用する磁器製の玉がいしについて規定」する規格として紹介されていて、英語名は Ball type guy insulator とされているよ。

どうして支線の上のほうに付いているの?

「電気設備の技術基準の解釈」の第61条第3項に、低圧又は高圧の架空電線路の支持物に施設する支線であって、電線と接触するおそれがあるものには、その上部にがいしを挿入すること、と書かれているからだよ。電線に触れるおそれがあるのは支線の高いところだから、電気の道を切る場所もそこになるんだね。なお、取り付けの高さを数値で示した公開資料は見つからなかったから、この図鑑では「上のほう」とだけ書いているよ。

玉がいしが付いていない支線があるのはなぜ?

同じ第61条第3項にはただし書きがあって、低圧架空電線路の支持物に施設する支線を水田その他の湿地以外の場所に施設する場合は、この限りでない、とされているよ。ただ、これは決まりの書き方の話で、外から見て付いていない理由を決めつけることはできないんだ。気になる設備を見つけても、近づいたり触れたりしないでね。

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