ずかん

電線

空中に張られた電線やケーブルを、役割と安全距離の観点で見ます。

6件の見出し語

電線

共架・通信線

きょうが・つうしんせん

入門

「電柱の線って、全部電気の線なの?」——じつは違うんだ。電柱に張られた線のうち、高いところを通るのが電気を送る電力線で、その下の段には電話や光ファイバー、ケーブルテレビなどの通信線が通っていることが多いよ。電気の柱に通信の線もいっしょに乗せて、1本の柱をみんなで使う仕組みは「共架」と呼ばれていて、送配電会社の公開ページでは電話線や光ファイバーケーブルなどを電柱に取り付ける利用方法として紹介されている。NTT東日本の公開資料では、上から電力会社の線、ケーブルテレビなどの線、NTTの線、というおおまかな高さの順番も紹介されているよ。電柱番号札が1本の柱に2枚並んでいるのは、こうして電力と通信で柱をいっしょに使っているからなんだ。ただし大事な注意をひとつ。どれが電力線でどれが通信線かを、見た目だけで確実に見分けるのはとても難しい。だから垂れた線や切れた線は、「通信線かも」と思っても絶対に触らないでね。

電線

配電線

はいでんせん

入門

電柱の高い位置に張られている電線が配電線だよ。変電所から送られてきた電気を、街のあちこちへ配って回る“電気の大通り”なんだ。住宅街ではおよそ6,600ボルトが流れていて、これを柱上変圧器が家庭用まで下げてくれる。がいしや腕金(うでがね)で支えられて、電柱から電柱へと続いているよ。電気事業連合会の公開ページでは、変電所(変圧器)から各家庭へ電気を配る線が配電線と説明されているんだ。発電所でつくられた電気は、まず送電線で変電所まで運ばれてくる。そこから先の“街なかの配達”を受け持つのが配電線、という分担だね。発電所から変電所までを結ぶ送電線とのくわしい違いは、「送電線」のページで紹介しているよ。ちなみに同じ公開ページでは、6,600ボルトに変電された電気が、大きなビルや中規模の工場へはそのままの電圧で配電されることも紹介されている。家庭だけじゃなく、街の建物みんなの電気がこの線を通っているんだね。そして、この配電線を支えている電柱は「配電柱」と呼ばれることもあるよ。ふだん街で見上げる電柱は、ほとんどがこの配電用の柱なんだ。電柱をたどって配電線を目で追いかけると、柱上変圧器で電圧が下がり、引込線で家に入っていく——電気の配達ルートをまるごと観察できるよ。でんチュンはこの大通りの上をパトロールするのが日課。キミも観察するときは、垂れ下がった線や切れた線を見つけたら絶対に触らず近づかず、地域の窓口に連絡する約束を忘れないでね。

電線

接地線

せっちせん

マニア級

電柱をよーく見ると、柱に沿って上から地面までまっすぐ降りていく線があることがある。あれが接地線(アース線)だよ。柱上変圧器や避雷器などの機器と大地を電気的につないで、雷などの余分な電気を地面へ安全に逃がす役目だと説明されている。家電に付いている緑のアース線と、考え方は同じ仲間なんだ。柱の低いところではカバーで覆われていることもあるよ。地味だけど、みんなを静かに守っている縁の下の力持ち。もちろん、触るのはナシだよ。

電線

引込線

ひきこみせん

入門

電柱から家や建物へ向かって伸びる、最後のひと区間の線が引込線だよ。柱上変圧器で家庭用まで下げられた電気(100・200ボルト)を、建物の取付点まで届けている。電柱から一軒の家へ“お届け”するラストワンマイルだね。

電線

送電線

そうでんせん

入門

遠くの山ぎわや川ぞいで、大きな鉄塔が電線を運んでいるのを見たことあるかな。あれが送電線だよ。発電所でつくられた電気を変電所まで運ぶ線で、電気事業連合会の公開ページでは「発電所−変電所間などを経由する線」と説明されている。高い電圧のまま大量の電気を運ぶから、支えるのも電柱じゃなくて背の高い鉄塔なんだ。いっぽう、変電所から街や家庭へ電気を配って回るのが配電線で、こちらを支えるのが電柱。つまり、この図鑑に出てくる電柱の電線は、ほとんどが配電線ということになるね。見分け方はシンプルで、鉄骨を組んだ大きな塔にかかっていれば送電線、街なかの1本柱にかかっていれば配電線のことが多いよ。電気事業連合会の公開ページによると、発電所を出た電気は27万5,000〜50万ボルトという超高電圧に変電されてから送り出されて、いくつもの変電所で段階的に電圧を下げながら街へ向かうんだって。家庭のコンセントの100ボルトと比べると、ケタ違いのスケールだよね。遠くに鉄塔の列を見つけたら、山や川を越えて電気を運ぶ送電線のルートを目でたどってみるのも面白いよ。ただし鉄塔や送電線は近づいたり触れたりしていい設備ではないから、離れたところから眺めて楽しんでね。でんチュンは鉄塔だと高すぎて風も強いから、やっぱり電柱の高さがいちばん落ち着くんだ。

電線

電線とケーブルの違い

でんせんとけーぶるのちがい

入門

「電線」と「ケーブル」、なんとなく同じ意味で使ってない? じつは呼び分けのポイントがあるんだ。電気を通す芯(導体・どうたい)を、電気を通さない絶縁体(ぜつえんたい)で包んだものが絶縁電線。電線メーカーの公開ページでは、その絶縁電線をさらにシース(ケーブル全体を覆う外側の層)で保護したものをケーブルと呼んでいて、違いはほとんどシースの有無だと説明されているよ。業界団体の日本電線工業会も、電線とケーブルの間に明確な区別はなく、一般には構造が複雑で太く、シース(外装)のあるものをケーブルと呼んでいる、と紹介しているんだ。同会の入門ページでは、絶縁体はごはんのように導体を包み、シースはその外側を包む海苔——のり巻きのような構造だとたとえられているよ。ここで街に目を戻してみよう。電柱の下の段を通る電話や光ファイバーなどの通信の線は、NTT東日本の公開資料でも「ケーブル」と呼ばれているんだ。呼び分けを知ってから見上げると、電柱の線たちがちょっと違って見えてくるよね。ただし大事な約束をひとつ。垂れた線や切れた線は、電線でもケーブルでも絶対に触らないこと。でんチュンとの約束だよ。