安全メモ
電柱に沿う線には接地線以外のものもあり、見た目では区別できません。柱に付いている線には、どれにも触れないでください。


でんチュンの解説
電柱をよーく見ると、柱に沿って上から地面までまっすぐ降りていく線があることがある。あれが接地線(アース線)だよ。柱上変圧器や避雷器などの機器と大地を電気的につないで、雷などの余分な電気を地面へ安全に逃がす役目だと説明されている。家電に付いている緑のアース線と、考え方は同じ仲間なんだ。
「大地へ逃がす」という考え方は、法令にも書かれているよ。「電気設備に関する技術基準を定める省令」の第10条は、電気設備の必要な箇所には「異常時の電位上昇、高電圧の侵入等による感電、火災その他人体に危害を及ぼし、又は物件への損傷を与えるおそれがないよう、接地その他の適切な措置を講じなければならない」と定めている。続く第11条では「電気設備に接地を施す場合は、電流が安全かつ確実に大地に通ずることができるようにしなければならない」とされている。安全に、確実に、大地へ。それが接地線の仕事なんだ。
柱の低いところでカバーに覆われていることがあるのも、じつは基準に書かれていることなんだよ。東京電力パワーグリッドが公開している共架の技術基準には「接地線は地表上2mまでの部分を合成樹脂管等で保護の上,接地線,保護管とも2m以下の間隔でステンレス製自在バンド等により電柱および腕金へ堅牢に支持する」という一節がある。手の届く高さだけ管で包んで、そのうえで自在バンドで柱に留めておく、ということだね。低い位置にだけカバーが付いている電柱を見かけたら、この2mを思い出してみて。
同じ基準には「接地線は足場ボルトから7㎝以上離すこととする」という決まりも書かれている。電柱を借りる側のルールにも、同じ数字が出てくるんだ。NTT東日本が公開している電柱の利用条件には「接地線は足場釘(ボルト)から7cm以上隔離し設置する」とある。足場ボルトは、作業の人が昇り降りするところ。会社が違っても、そこから7cm以上あけるという書き方でそろっているんだね。
接地線がつながっている先は、柱の上の機器。中でも避雷器とは相性がいいんだ。「電気設備に関する技術基準を定める省令」の第49条は、雷電圧による電気設備の損壊を防ぐため「架空電線路に接続する配電用変圧器であって、過電流遮断器の設置等の保安上の保護対策が施されているものの高圧側及び特別高圧側」などに避雷器の施設その他の適切な措置を講じなければならない、と定めている。柱上変圧器、避雷器、そして地面へ降りる接地線。この3つはセットで見つかることが多いよ。
地味だけど、みんなを静かに守っている縁の下の力持ち。もちろん、触るのはナシだよ。
図解
見分けるヒント
- 柱に沿って、上の機器から地面へまっすぐ降りていく線として見える
- 柱の低い位置ではカバーや管で覆われていることがある
- 空中に張られた電線と違い、行き先は地面(大地)
- 共架の技術基準では「地表上2mまでの部分を合成樹脂管等で保護」「2m以下の間隔で…電柱および腕金へ堅牢に支持する」とされている
- 「足場ボルトから7㎝以上離す」という決まりが、送配電会社にも通信会社にも出てくる
よくある質問
電柱から地面に降りている線は何?
柱上変圧器や避雷器などの機器と大地をつなぐ接地線のことがあるよ。ただし、電柱に沿う線には別の線もあって見た目では区別しにくいから、どれにも触らないでね。
なぜわざわざ地面につなぐの?
大地と電気的につないでおくと、雷の電気や漏れた電気を地面へ逃がして、機器や人を守れると説明されているんだ。接地(アース)は電気の安全の基本なんだよ。
家のコンセントのアースと同じもの?
考え方は同じだよ。電気を安全に大地へ逃がすための線で、洗濯機などに付いている緑の線も同じ仲間だと解説されているんだ。
低いところだけカバーが付いているのはなぜ?
東京電力パワーグリッドが公開している共架の技術基準では、接地線は「地表上2mまでの部分を合成樹脂管等で保護」すると書かれているよ。手の届く高さの部分を管で包んでおく、という決まりなんだ。管ごと自在バンド等で柱に留める、という書き方も同じ条文に出てくるよ。
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