安全メモ
避雷器も、そこから地面へ降りる接地線も、電力会社の設備です。柱に付いている機器や線には触れないでください。雷が鳴っているときは電柱や鉄塔のそばに立ち止まらないでください。


でんチュンの解説
雷などで電線に大きな電圧(サージ)が入り込んだとき、その余分な電気を地面へ逃がして設備を守るのが避雷器だよ。柱上変圧器や区分開閉器のそばに、小ぶりな筒として付いていることがある。ふだんは静かに待機していて、いざというときだけ働く“縁の下の守り神”なんだ。略して「LA」と呼ばれることもあるよ。
どうして変圧器のそばにいるんだろう。「電気設備に関する技術基準を定める省令」の第49条に、その答えがあるよ。雷電圧による電気設備の損壊を防止できるよう、次の箇所やこれに近接する箇所には避雷器の施設その他の適切な措置を講じなければならない、として、一号「発電所、蓄電所又は変電所若しくはこれに準ずる場所の架空電線引込口及び引出口」、二号「架空電線路に接続する配電用変圧器であって、過電流遮断器の設置等の保安上の保護対策が施されているものの高圧側及び特別高圧側」、三号「高圧又は特別高圧の架空電線路から供給を受ける需要場所の引込口」の三つが挙げられているんだ。二号が、まさに電柱の上の変圧器まわりのことだね。
逃がした電気の行き先は、大地。同じ省令の第10条は、電気設備の必要な箇所には感電や火災のおそれがないよう「接地その他の適切な措置を講じなければならない」と定めていて、第11条では「電流が安全かつ確実に大地に通ずることができるように」とされている。だから避雷器のそばには、柱に沿って地面まで降りていく接地線がいることが多いんだ。小さな筒と、柱を伝う線。セットで探してみてね。
名前の似た設備に「架空地線」があるよ。関西電力送配電の公開ページでは、架空地線は「電柱のてっぺんに設置されている設備で、避雷針の役割を持つ」と説明されている。てっぺんで雷を受け止めるのが架空地線、電線に入ってきた大きな電圧を逃がすのが避雷器。同じ「雷」の係でも、持ち場がちがうんだね。
探すときは、柱上変圧器や開閉器のまわりを見てみて。小ぶりな筒があって、そこから細い線が下へ降りていたら、避雷器と接地線の組み合わせかもしれない。ただし柱に付いている線は見た目で区別できないから、どれにも触らないでね。
でんチュンは、雷の日は柱に止まらないことにしているんだ。あの日は避雷器にまかせて、どこか軒下でじっとしているよ。
図解
見分けるヒント
- 変圧器や開閉器の近くに付く、小ぶりな筒状の部品
- 地面へつながる線(接地線)と組み合わさることがある
- 雷などの過電圧から設備を守る機器と説明される
- 省令は「架空電線路に接続する配電用変圧器…の高圧側及び特別高圧側」などに避雷器の施設等を求めている
- てっぺんの架空地線とは持ち場がちがう(架空地線は避雷針の役割と説明されている)
よくある質問
避雷器はどこに付いているの?
柱上変圧器や区分開閉器のそばに、小ぶりな筒として付いていることがあるよ。「電気設備に関する技術基準を定める省令」の第49条でも、架空電線路に接続する配電用変圧器の高圧側・特別高圧側などが挙げられているんだ。
避雷器と避雷針は同じもの?
持ち場がちがうよ。関西電力送配電の公開ページでは、電柱のてっぺんにある架空地線が「避雷針の役割を持つ」と説明されている。いっぽう避雷器は、電線に入り込んだ大きな電圧を地面へ逃がして機器を守るもの。受け止める係と、逃がす係、と考えると分かりやすいね。
逃がした電気はどこへ行くの?
大地へ行くよ。省令の第11条では「電気設備に接地を施す場合は、電流が安全かつ確実に大地に通ずることができるようにしなければならない」とされている。だから避雷器のそばには、柱に沿って地面まで降りていく接地線があることが多いんだ。
関連する項目
参考にした公開情報
街で見つけたら記録しよう
見つけるのは、はなれて見上げるだけでOK