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電柱にツタ・つる草が巻きついていたら — 停電につながる理由と連絡先
最終更新: 2026-07-20/公開情報をもとに作成しています
散歩の途中、電柱に緑のつるがぐるぐると巻きついて、上のほうまで伸びているのを見かけたことはありませんか。ツタやクズのようなつる草は、壁やフェンスだけでなく、電柱や支線もするすると登っていきます。「植物だし、ほうっておいて大丈夫かな?」と気になりますよね。
結論から言うと、電柱に巻きついたつる草は、放っておくと停電の原因になることがあるとされています。関西電力送配電は、ツタが巻き上がって高圧線に接触することを停電の原因のひとつとして挙げていますし、九州電力送配電は「鳥の巣やカズラの巻き付きなどを発見されたらご連絡ください」という専用ページを公開して、見つけたときの連絡を呼びかけています。そして、木の枝と同じように、自分で引き抜いたり剥がしたりするのは危険です。
このページでは、つる草が電柱に登ると何が起きるのか、なぜ自分で取らないほうがいいのか、どこに連絡すればいいのかを、公開情報をもとに整理します。
つる草が電柱に登ると何が起きるの?
ツタ・クズ・フジのようなつる草は、支えになるものがあればどこまでも登っていく植物です。電柱はつるにとって格好の支柱で、根元から巻きつきながら、少しずつ上へ伸びていきます。問題は、その先に電線があることです。関西電力送配電の電気事故防止のページでは、「ツタが巻き上がり、高圧線に接触している」ことが、樹木の接触やカラスの営巣と並んで停電の原因になると説明されています。
九州電力送配電も「鳥の巣やカズラの巻き付きなどを発見されたらご連絡ください」という専用ページを公開しています。そこでは、梅雨時期や夏場は樹木の成長が早く、伸びた枝やカズラ(ツル植物)が電線に触れると停電(地絡事故)の原因となる、と案内されています。つる草は古くから「カズラ」とも呼ばれていて、送配電会社の案内でもこの呼び名が使われています。
電柱の高いところを通っているのは高圧の配電線です。ふだんの生活で近づくことのない高さですが、つる草は時間をかけてそこまで届いてしまうことがあります。木の枝が電線にかかるトラブルと同じ、「植物と電線」の組み合わせなのです。枝のケースは別の記事でくわしくまとめています。
夏はつるが伸びる季節
つる草のやっかいなところは、見た目の変化が早いことです。九州電力送配電の案内でも、梅雨時期や夏場は樹木の成長が早い時期だとされています。この前まで電柱の根元に少し絡んでいるだけだったのに、気づいたら柱の真ん中あたりまで、さらには上のほうまで届いていた——ということが起こりやすいのが、この季節です。
「まだ低いところだから大丈夫」と思っているうちに、つるの先端は電線へ近づいていきます。高いところまで届いてしまってからでは、それだけ危険も大きくなります。低い位置で気づいたときこそ、早めにその電柱を管理する会社へ連絡しておくのが安心です。連絡した結果「まだ問題ない」となったとしても、状況を知ってもらえること自体に意味があります。
自分で引き抜かない・剥がさないで
庭のフェンスに絡んだつるなら手で外せますが、電柱のつるは別ものです。上のほうまで届いたつるは電線や電柱の機器のすぐ近くにあり、剥がそうとして手や道具が近づけば感電の危険があります。九州電力送配電は感電注意のページで、樹木の剪定・伐採の際は電線への接触に十分注意し、樹木が電線に接触しているような場合は自分で剪定・伐採せずに連絡してほしいと案内しています。電柱に巻きついたつるも、同じ「電線にかかった植物」として考えて、自分で取らないのが安全です。
「下のほうだけなら」と思うのも禁物です。つるは1本につながっているため、地面の近くを引っぱったつもりでも、上のほうの巻き付きを通じて電線や機器に力がかかるおそれがあります。根元で切っておく——といった対応も含めて、まずはその電柱を管理する会社に連絡して、案内にしたがうのが安心です。
電線のまわりの植物への対応は、もともと設備を管理する側の仕事として枠組みが整えられている領域です。経済産業省が公開している電気事業法にもとづく指針では、電線路の保安にあたって植物が支障となる場合、まず電気事業者と植物の所有者が伐採などについて協議を行ったうえで対応が行われるべき、という考え方が示されています。個人が手を出す場面ではなく、連絡して見てもらうところから始まる話なのです。
どこに連絡する?
電柱に巻きついたつるの連絡先は、その電柱を管理する送配電会社です。ふだん電気料金を払っている小売の電力会社ではなく、エリアごとの送配電会社(例: 東京電力パワーグリッド、関西電力送配電)が電柱や電線を管理しています。どこの会社の電柱かは、柱に付いている電柱番号札で確かめられます。
全国10エリアの送配電会社の窓口のかたちは、「電線に木の枝がかかっていたら」の記事に一覧でまとめています。つる草の連絡先も同じ窓口なので、お住まいのエリアの会社はそちらで確認してください。
つる草について専用の案内を公開している会社もあります。たとえば九州電力送配電の「鳥の巣やカズラの巻き付きなどを発見されたらご連絡ください」のページでは、チャットでの連絡窓口が案内されていて、可能であれば電柱番号の写真提供もお願いされています。関西電力送配電も、電気事故防止のページでツタの高圧線への接触を停電の原因として挙げ、見つけたときの連絡を呼びかけています。
電話番号は変わることがあるため、このページには載せていません。最新の窓口は各社の公式ページ(記事末尾の参考情報)から確認してください。連絡するときは、近くの電柱に付いている電柱番号を伝えると、場所の特定がスムーズになります。
ふだんからできること
つる草のトラブルは、ある日突然ではなく、少しずつ進みます。だからこそ、ふだんのちょっとした習慣で早く気づけます。
- 庭やフェンスのつるが、電柱・支線に向かって伸びていないかを離れて見る: つるのすぐそばからでは、先端がどこへ向かっているのかつかみにくいものです。少し離れた場所から、電柱や、電柱を斜めに支える支線のほうへ伸びはじめていないかをながめてみてください。まだ届いていない、庭の中だけで完結する手入れなら安心してできます。すでに電柱や支線に絡んでいるものは、引っぱらずに連絡を。
- 見つけたら電柱番号をメモしておく: 連絡するとき、電柱番号を伝えると場所が正確に伝わります。番号札の探し方と読み方は「電柱番号の調べ方」のページにまとめています。九州電力送配電の案内のように、可能なら電柱番号の写真をお願いしている会社もあります。
つるの除去や庭木の手入れを業者に頼む場合の選び方や費用相場は、このサイトでは扱いません。迷ったときは、自治体の相談窓口や専門の業者への相談を検討してください。
よくある質問
電柱に巻きついたツタは誰が取るのですか?
その電柱を管理する送配電会社への連絡から始まります。連絡を受けた会社が現地を確認したうえで、対応が判断される流れです。たとえば四国電力送配電のFAQでは、電線への樹木の接触・接近について、保安上問題がある場合は同社で伐採すると案内されている例があります。費用の負担や法律上の責任といったお話は、このサイトでは扱いません。個別のケースは、連絡先の会社の案内で確認してください。
電柱のツタを自分で引き抜いてもいいですか?
やめてください。上のほうまで届いたつるは電線や機器のすぐ近くにあり、感電の危険があります。また、つるは1本につながっているため、低いところを引っぱっても、上のほうの巻き付きを通じて電線や機器に力がかかるおそれがあります。九州電力送配電も、電線に接触している樹木は自分で剪定・伐採せず連絡してほしいと案内しています。電柱のつるも同じように考えて、まず連絡してください。
電柱のツタを放っておくとどうなりますか?
つるが伸びて高圧線に達すると、停電の原因になるとされています。関西電力送配電はツタが巻き上がって高圧線に接触することを停電の原因のひとつとして挙げていて、九州電力送配電も、伸びたカズラ(ツル植物)が電線に触れると停電(地絡事故)の原因となると案内しています。梅雨や夏はつるの成長が早い時期とされているので、低いうちに連絡しておくのが安心です。
庭のつるが支線(電柱を支えるワイヤー)に絡んでいる場合はどうすればいいですか?
支線も送配電会社が管理する設備です。絡んだつるを引っぱってほどこうとすると、支線や電柱に力がかかるおそれがあるため、さわらずに、その電柱を管理する送配電会社へ連絡・相談するところから始めてください。まだ支線に届いていない、庭の中だけで完結するつるの手入れは、その前の段階でしておくと安心です。