電柱図鑑

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電柱にカラスの巣を見つけたら — 連絡先と知っておきたいこと

最終更新: 2026-07-13/公開情報をもとに作成しています

春先、電柱の上に木の枝やハンガーが積み上がった大きなかたまりを見かけたら、それはカラスの巣かもしれません。電柱の上の巣は停電の原因になることがあるため、電柱を管理する送配電会社が「見つけたら連絡してほしい」と協力を呼びかけています。

このページでは、全国の送配電会社の連絡窓口のかたちと、連絡の前に知っておきたい注意点を、公開情報をもとに整理します。

なぜ電柱のカラスの巣は問題になるの?

カラスは春に巣作りをします。九州電力送配電の公開ページでは3月〜6月がカラスやカササギの繁殖期とされ、東京都環境局のQ&Aでも、およそ3月下旬から7月上旬ごろが繁殖期と紹介されています。見晴らしがよく足場のしっかりした電柱は、カラスにとって格好の巣作り場所になるようです。

問題は巣の材料です。カラスは木の枝だけでなく、針金ハンガーなどの金属を巣材に使うことがあります。この金属が電線に触れると短絡(ショート)して、停電を引き起こすことがあると各社が説明しています。

このため送配電会社は、営巣シーズンに巡視を行い、電柱の上の巣の撤去などの対応をしています。ただ、電柱の数はとても多く、会社だけですべての巣を見つけるのは難しいため、中部電力パワーグリッドの「カラスの営巣に伴う通報のお願い」のように、住民からの連絡を呼びかけている会社があります。

どこに連絡する? — 全国の送配電会社まとめ

連絡先は、その電柱を管理している送配電会社です。ふだん電気料金を払っている小売の電力会社ではなく、送配電会社(例: 東京電力パワーグリッド)が電柱や電線の設備を管理しています。2026年7月時点の公開情報では、各社の窓口のかたちは次のとおりです。

  • 北海道電力ネットワーク(北海道): 「カラスの営巣防止」のページで、最寄りの事業所への連絡を案内しています。
  • 東北電力ネットワーク(東北6県・新潟): よくあるお問い合わせ(FAQ)で、巣を見つけたら連絡してほしいと案内しています。
  • 東京電力パワーグリッド(関東など): 電柱の上の鳥の巣の除去は、WEBチャットからの申し込みが案内されています。
  • 中部電力パワーグリッド(中部など): 「カラスの営巣に伴う通報のお願い」のページで、チャットでの問い合わせを案内しています。
  • 北陸電力送配電(北陸): 「電柱の上にカラスの巣を見つけたらご連絡ください」のページから、Webフォームなどで連絡できます。
  • 関西電力送配電(関西): 電気事故防止のお願いのページで、カラスの営巣を見かけたら問い合わせ窓口への連絡を呼びかけています。
  • 中国電力ネットワーク(中国地方): 公式サイトの問い合わせ窓口から連絡できます。
  • 四国電力送配電(四国): LINEミニアプリ「カラスの営巣投稿アプリ」があり、写真や電柱番号を添えて投稿できます。
  • 九州電力送配電(九州): 鳥の巣やカズラの巻き付きを見つけたら連絡してほしいと案内しており、チャットで報告できます。
  • 沖縄電力(沖縄): 公式サイトの問い合わせ窓口から連絡できます。

電話番号は変わることがあるため、このページには載せていません。最新の窓口は各社の公式ページ(記事末尾の参考情報)から確認してください。連絡するときは、近くの電柱に付いている電柱番号を伝えると、場所の特定がスムーズになります。

電柱番号札(図鑑)

自分で撤去してはいけない理由

第一に、感電の危険です。電柱の上のほうには高圧の電線が通っていて、触れるのはもちろん、近づくだけでも大変危険です。巣が気になっても、電柱には絶対に登らず、棒などで取ろうとするのもやめてください。

第二に、法律の問題です。カラスも野生鳥獣として鳥獣保護管理法の保護の対象とされています。東京都環境局のQ&Aでは、卵やヒナを傷つけたり処分したりすることは禁止されており、やむを得ず捕獲・処分する場合は事前の許可が必要と案内されています。卵やヒナのいる巣を許可なく取り除くことは、法律に触れるおそれがあると考えられます。

第三に、撤去するかどうか・いつ撤去するかは、電柱を管理する会社の判断になります。連絡してもすぐに撤去されるとは限りません。九州電力送配電の公開ページでは、現場を確認したうえで撤去または残置(そのまま残す)を判断し、残した場合はヒナの巣立ちを確認したあとに撤去するとされています。

鳥と電線(図鑑)鳥害対策器具(図鑑)

電柱以外の場所の巣は?

庭木や建物のすき間など、電柱以外の場所に作られた巣は、送配電会社の対応範囲ではありません。東京都環境局のQ&Aでは、個人の敷地内の巣は土地の所有者が対応するものとされています。

対応のしかたや相談窓口は自治体によって異なります。まずはお住まいの市区町村の窓口(環境担当の部署など)に相談すると、その地域での対応方法を教えてもらえます。なお、撤去業者の選び方や費用については、このサイトでは扱いません。

よくある質問

電柱にカラスの巣があります。どこに連絡したらいいですか?

その電柱を管理する送配電会社(東京電力パワーグリッド、関西電力送配電など)に連絡してください。近くの電柱に付いている電柱番号を伝えると、場所の特定がスムーズです。

カラスの巣を勝手に撤去してもいいですか?

電柱の上の巣は、絶対に自分で撤去しないでください。高圧の電線があり感電の危険があるほか、卵やヒナのいる巣は鳥獣保護管理法により許可なく処分できないとされています。管理する送配電会社への連絡にとどめましょう。

カラスの巣を撤去したら、ヒナはどうなりますか?

会社や時期によって対応は異なるとされています。九州電力送配電の公開ページでは、巣を残した場合はヒナの巣立ちを確認したあとに撤去するとされています。詳しくは連絡先の会社の案内で確認してください。

カラスの巣作りの時期はいつですか?

おおむね春から初夏です。九州電力送配電は3月〜6月をカラスやカササギの繁殖期として案内しており、東京都環境局はおよそ3月下旬から7月上旬ごろと紹介しています。

連絡したら、すぐに撤去してもらえますか?

すぐに撤去されるとは限りません。現場を確認したうえで、撤去するか様子を見るかを会社が判断するとされています。撤去時期の個別の案内を行っていない会社もあります。

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