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電線に木の枝がかかっていたら — 連絡先と知っておきたいこと
最終更新: 2026-07-19/公開情報をもとに作成しています
ふと窓の外を見たら、庭の木の枝が電線に届きそうになっていた。散歩の途中、伸びた枝が電線に覆いかぶさっているのを見つけた——。「このままで大丈夫? 自分で切ったほうがいい?」と不安になりますよね。
結論から言うと、電線にかかった(かかりそうな)木の枝は、自分で切らないことが大前提です。各地の送配電会社が「見つけたら連絡してほしい」と呼びかけていて、保安上問題がある場合は会社側で伐採すると案内している例も公開されています。
このページでは、木の枝と電線の組み合わせがなぜ危険なのか、連絡の前に整理しておきたいこと(電力線か通信線か・どこの木か)、全国10エリアの送配電会社とNTTの窓口のかたちを、公開情報をもとに整理します。
木の枝が電線にかかると、何が起きるの?
木の枝と電線の接触は、停電の代表的な原因のひとつとして各社の公開ページで挙げられています。関西電力送配電の電気事故防止のページでは、樹木が高圧線に接触している、ツタが巻き上がって高圧線に接触している、台風・強風・積雪などで倒れた樹木が電線に接触している——といったことが停電の原因になると説明されています。北陸電力送配電も、電線への樹木の接触を、事故による停電の原因のひとつとして挙げています。
いまは枝が届いていなくても、安心はできません。沖縄電力の台風対策のFAQでは、庭木の枝などが強風で倒れたり折れたりして電線に触れると危険だとして、庭木の枝を適当な高さにしておくことが呼びかけられています。ふだんは少し離れている枝が、風の強い日にしなって電線に触れたり、折れて電線の上に乗ったりすることがあるのです。台風のときに停電が起きるしくみは、別の記事でくわしくまとめています。
樹木の接触は、電線そのものを傷めることもあります。沖縄電力の公開資料では、樹木の倒壊による断線や電柱の折損を防ぐための工事、定期的な樹木の伐採、樹木が接触しても絶縁を保ちやすい電線の採用といった対策が紹介されています。電気を送る側にとっても、木と電線の距離は大きなテーマなのです。
気になっても、自分で切らないで
庭の木の枝なら「自分で切ってしまおうか」と考えたくなるかもしれません。でも、電線にかかった枝・かかりそうな枝を自分で切るのはやめてください。電線の近くでの剪定・伐採には感電の危険があります。九州電力送配電は感電注意の公開ページで、樹木の剪定・伐採の際は電線への接触に十分注意し、樹木が電線に接触しているような場合は自分で剪定・伐採せずに連絡してほしいと案内しています。
「連絡してほしい」というのは、特定の会社だけの案内ではありません。東北電力ネットワークのよくあるお問い合わせ(FAQ)には「電線にかかった枝を伐採してもらえますか?」という項目があり、問い合わせ窓口への連絡が案内されています。四国電力送配電のFAQでも、電線への樹木の接触・接近は現地確認が必要なため、最寄りの事業場へ連絡してほしいとされています。
枝の位置が低く見えても油断は禁物です。切った枝が倒れて電線にかかったり、作業中に体や道具が電線に近づいたりするおそれがあります。切れた電線・垂れ下がった電線と同じで、「触らない・近づかない・連絡する」が基本です。
連絡の前に整理したいこと — どの線? どこの木?
ひとつめは「どの線にかかっているか」です。電柱に張られた線は、すべてが電気の線ではありません。高い段を通るのが電力会社の電力線で、下の段には電話や光ファイバー、ケーブルテレビなどの通信線が通っていることが多く(共架)、どちらの線かで連絡先が変わります。手がかりになるのが電柱番号札で、1本の柱に電力会社用と通信会社用の2枚が付いていることもあり、札にはその設備を管理する会社の名前が書かれています。ただし、線そのものを見た目だけで確実に見分けるのは難しいので、無理に判断しようとせず、分かる範囲で伝えれば大丈夫です。
ふたつめは「会社側で対応する場合があるか」です。四国電力送配電と九州電力送配電のFAQでは、電線への樹木の接触・接近について、保安上問題がある場合に会社側で伐採すると案内されています。どのケースで会社側の対応になるかは現地確認のうえでの判断になるため、まずは連絡して状況を見てもらうのが第一歩です。
みっつめは「自分の敷地の木かどうか」です。敷地の木については、日ごろの手入れが呼びかけられています。沖縄電力の台風対策FAQの庭木への呼びかけのほか、NTT西日本も、通信設備を守るための樹木の伐採・せん定への協力を呼びかけるお知らせを公開しています。敷地の木の管理は所有者側の役割とされる場面があることは、知っておきたいポイントです。
なお、隣の家や他人の土地の木が電線にかかっている場合に「誰が対応すべきか」「損害の責任はどうなるか」といった法律のお話は、専門家の領域のため、このサイトでは扱いません。まずは電線を管理する会社への連絡・相談から始めて、必要に応じて自治体の相談窓口や専門家の案内を確認してください。
どこに連絡する? — 全国の送配電会社まとめ
電力線に枝がかかっている・かかりそうなときの連絡先は、その電柱・電線を管理する送配電会社です。ふだん電気料金を払っている小売の電力会社ではなく、エリアごとの送配電会社(例: 東京電力パワーグリッド)が設備を管理しています。2026年7月時点の公開情報では、樹木・枝に関する各社の案内は次のとおりです。
- 北海道電力ネットワーク(北海道): 「屋外での注意事項」のページで、電線に木や看板などが触れているのを見つけたら連絡してほしいと案内しています。
- 東北電力ネットワーク(東北6県・新潟): よくあるお問い合わせ(FAQ)に「電線にかかった枝を伐採してもらえますか?」の項目があり、問い合わせ窓口への連絡が案内されています。
- 東京電力パワーグリッド(関東など): お問い合わせページで、電線への樹木接触などの連絡を受け付けることが明記されており、LINEやWebチャットの窓口が案内されています。
- 中部電力パワーグリッド(中部など): グループ会社の案内で、電線に樹木がかかりそうな場合の相談は中部電力パワーグリッドの「よくあるご質問・お問い合わせ」へ、とされています。
- 北陸電力送配電(北陸): 「事故による停電を防ぐため」のページで、電線への樹木の接触を停電の原因として挙げ、見かけたら連絡してほしいと案内しています。
- 関西電力送配電(関西): 電気事故防止のお願いのページで、樹木やツタの高圧線への接触が停電の原因になるとして、見つけたときの連絡を呼びかけています。
- 中国電力ネットワーク(中国地方): 「災害に備えて」のページで、電線に木や看板などが触れているのを見つけたら、すぐに連絡してほしいと案内しています。
- 四国電力送配電(四国): FAQ「電線に樹木が接触しています」で、保安上問題がある場合は同社で伐採すると案内しており、現地確認のため最寄りの事業場への連絡を呼びかけています。
- 九州電力送配電(九州): FAQで、電線への樹木の接近は保安上問題がある場合に同社で伐採すると案内しています。感電注意のページでも、電線に接触している樹木は自分で剪定・伐採せず連絡してほしいとされています。
- 沖縄電力(沖縄): 台風対策のFAQで、庭木の枝を適当な高さにしておくことが呼びかけられています。電線に触れそうな枝を見つけたときは、公式サイトの問い合わせ窓口へ連絡してください。
電話番号は変わることがあるため、このページには載せていません。最新の窓口は各社の公式ページ(記事末尾の参考情報)から確認してください。連絡するときは、近くの電柱に付いている電柱番号を伝えると、場所の特定がスムーズになります。
電話線・通信線に枝がかかっていたら
枝がかかっているのが電力線ではなく、電話や光ファイバーなどの通信線のこともあります。NTT東日本は、電話線に樹木や木の枝が接触していたり、電話線が垂れ下がっていたりするのを見つけたら連絡してほしいと呼びかけていて、Webの報告受付が案内されています。
NTT西日本も、通信設備を守るための樹木の伐採・せん定への協力を呼びかけるお知らせを公開しており、設備の損傷や垂れ下がりなどを見つけたときの連絡先として「不安全設備WEB受付」が案内されています。NTT以外の通信線(ケーブルテレビの線など)は、契約先の回線事業者の案内で窓口を確認してください。
電力線か通信線かの見分けが難しいときは、無理に判断する必要はありません。そして、どの線であっても、垂れ下がった線・切れた線には絶対に触れないでください。
ふだんからできること
電線と木の枝のトラブルは、台風や強風のあとに一気に顕在化します。ふだんからできることを2つ紹介します。
- 敷地の木と電線の距離を、離れたところから見ておく: 木のすぐ下からでは、枝先と電線の距離はつかみにくいものです。少し離れた場所から、枝が電線に近づいていないかをながめてみてください。「去年より近い気がする」と感じたら、早めにエリアの送配電会社へ相談を。台風の前の庭木の点検は、沖縄電力の台風対策FAQでも呼びかけられています。
- 近くの電柱の電柱番号をメモしておく: 連絡するとき、電柱番号を伝えると場所が正確に伝わります。番号札の探し方と読み方は「電柱番号の調べ方」のページにまとめています。
剪定・伐採を業者に頼む場合の選び方や費用相場は、このサイトでは扱いません。敷地の木の手入れに迷ったときは、自治体の相談窓口や専門の業者への相談を検討してください。
よくある質問
電線に木の枝が触れそうです。どこに連絡すればいいですか?
電力線なら、その設備を管理するエリアの送配電会社(東京電力パワーグリッド、関西電力送配電など)へ連絡してください。電話や光ファイバーなどの通信線なら、NTT東日本・NTT西日本など回線事業者の窓口です。近くの電柱に付いている電柱番号を伝えると、場所の特定がスムーズです。
電線にかかった木の枝を、自分で切ってもいいですか?
自分で切らないでください。電線の近くでの剪定・伐採には感電の危険があります。九州電力送配電も、電線に接触している樹木は自分で剪定・伐採せず連絡してほしいと案内しています。自分の庭の木でも、電線にかかっている・かかりそうな枝は、まず管理する会社への連絡をおすすめします。
伐採の費用は誰が負担するのですか?
会社や状況によって異なります。電線への接触・接近で保安上問題がある場合は、送配電会社側で伐採すると案内している例があります(四国電力送配電・九州電力送配電のFAQ)。一方で、敷地の木の日ごろの手入れは所有者側の対応が呼びかけられていて、NTT西日本のように、樹木が設備を傷つけた場合の復旧費用に触れている案内もあります。個別のケースは、連絡先の会社の案内で確認してください。
隣の家の木が電線にかかっている場合はどうすればいいですか?
まずは、その電線を管理する送配電会社(通信線なら回線事業者)への連絡・相談から始めるのが安全です。誰が費用を負担するか、損害の責任がどうなるかといった法律の判断は、このサイトでは扱いません。必要に応じて、自治体の相談窓口や専門家の案内を確認してください。
あわせて読みたい
参考にした公開情報
- 北海道電力ネットワーク「屋外での注意事項」(外部リンク・新しいタブで開きます)
- 東北電力FAQ「電線にかかった枝を伐採してもらえますか?」(外部リンク・新しいタブで開きます)
- 東京電力パワーグリッド「お問い合わせ(電気のトラブル)」(外部リンク・新しいタブで開きます)
- 中電配電サポート「よくあるお問い合わせ(樹木伐採、電柱、電線工事・調査、土地借用料など)」(外部リンク・新しいタブで開きます)
- 北陸電力送配電「事故による停電を防ぐため」(外部リンク・新しいタブで開きます)
- 関西電力送配電「その他のご注意いただきたい電気事故」(外部リンク・新しいタブで開きます)
- 中国電力ネットワーク「災害に備えて」(外部リンク・新しいタブで開きます)
- 四国電力送配電FAQ「電線に樹木が接触しています(接触しそうになっています)。大丈夫でしょうか?」(外部リンク・新しいタブで開きます)
- 九州電力送配電FAQ「配電線や電柱」(外部リンク・新しいタブで開きます)
- 九州電力送配電「送配電線近くでの作業は感電にご注意ください」(外部リンク・新しいタブで開きます)
- 沖縄電力FAQ「台風対策」(外部リンク・新しいタブで開きます)
- 沖縄電力「災害に強い設備形成」(外部リンク・新しいタブで開きます)
- NTT東日本「電話線の垂れ下がり等を発見された場合には、NTT東日本へご連絡ください」(外部リンク・新しいタブで開きます)
- NTT西日本「電気通信設備保護のための樹木伐採・せん定に関するご協力のお願い」(外部リンク・新しいタブで開きます)