ひと目でわかる送電鉄塔
送電鉄塔は、発電所と変電所、また変電所どうしをつなぐ送電線を支えるための構造物で、高さは40〜60m程度が一般的とされるものです。
- どこにある?
- 鉄塔・送電線
- 図解の要点
- 山形鋼鉄塔・鋼管鉄塔・環境調和鉄塔と同縮尺の電柱を並べた骨組みの比較と、四角鉄塔・矩形鉄塔の上から見た断面の比較を示した図。
安全メモ
鉄塔には登らないでください。九州電力送配電は、送電線や配電線、変電所の電気設備には非常に高い電圧の電気が流れていて、触らなくても近づくだけで感電するおそれがあると案内しています。敷地には入らず、柵の外から見上げるだけにしてください。関西電力送配電は「タコ上げやラジコン飛行機遊びなどは、必ず電線のない所でしましょう」と案内しています。中国電力ネットワークは、送電線の近くで作業をする人に向けて、無人飛行機(ドローンなど)は航空法に基づき安全な距離を確保するよう案内しています。ドローンを飛ばすときは送電線や鉄塔から離れた場所でね。


でんチュンの解説
街から少し離れた場所に立つ、背の高い塔。あれが送電鉄塔だよ。中国電力ネットワークは、発電所と変電所、変電所どうしをつなぐ送電線を支える構造物だと説明しているんだ。
見分けの入口は骨組み。同じページでは、山形鋼を組んだ山形鋼鉄塔(アングル鉄塔)と、パイプでできた鋼管鉄塔(パイプ鉄塔)が紹介されているよ。周辺景観に配慮した「環境調和鉄塔(モノポール鉄塔)」もあるんだ。巴コーポレーションの解説では、構造は片持梁(単柱)またはラーメン構造(2〜4本柱)。太い柱が1本、または数本立っているすがただね。
上から見た断面でも呼び分けがあって、同じ解説では、正四角形の四角鉄塔が一般的な形状、断面が長方形(矩形)の矩形鉄塔は特殊な形状とされ、三角鉄塔も紹介されているよ。つまり「鉄塔の種類」には、①骨組みの材料(山形鋼か、鋼管か)②柱の立ち方(単柱か、2〜4本柱か)③上から見た断面(四角・矩形・三角)という三つのものさしがあるということ。1基の鉄塔を、三回見直して楽しめるんだ。
高さはどうだろう。40〜60m程度が一般的というのが中国電力ネットワークの案内で、あくまで目安。同じページでは、海峡をまたぐところでは200mを超えるものもあると案内されているよ。
この「60m」には、もうひとつ意味があるんだ。国土交通省 東京航空局は、航空法第51条の規定により、地上高60メートル以上の高層建築物等には、免除となる場合を除き航空障害灯の設置が必要になると案内している。中部電力の解説でも、地上高60m以上の鉄塔は赤白に塗り分けられたり、航空障害灯としてフラッシュライトがつけられていると説明されているよ。つまり、赤白に塗られた鉄塔や、てっぺんで光る灯りは、高さの目安のヒントにもなるということ。ただし免除もあるから、赤白じゃなければ60m未満、とは決めつけないでね。くわしくは図鑑の「航空障害灯」のページで話しているよ。
数の話もひとつ。中国電力ネットワークの公開ページには「日本国内には、こう長約8万kmにおよぶ送電線と約24万基の鉄塔があり、これらを建設・保守するラインマンによって電力の安定供給は支えられています」と書かれている。見上げているあの1基も、24万基のうちの1基なんだね。
電柱との見分け方は、支えている線のちがい。鉄骨を組んだ塔は送電線、1本柱は配電線のことが多いんだ(例外もあるよ)。くわしくは図鑑の「送電線」でも話しているよ。
図解
見分けるヒント
- 骨組みの材料を見る。中国電力ネットワークは「山形鋼鉄塔(アングル鉄塔)」「鋼管鉄塔(パイプ鉄塔)」などがあると紹介している。名前のとおり、山形鋼を組んだものとパイプでできたものだよ
- 上から見た断面の形でも呼び分けがある。鉄塔メーカーの巴コーポレーションの解説では、正四角形なら四角鉄塔、断面が長方形で上部に梁材があるものは矩形鉄塔と紹介されている(矩形鉄塔は特殊な形状と説明されている。呼び名は会社や場所で違うこともある)
- 高さは40〜60m程度が一般的というのが中国電力ネットワークの案内(目安)。地上高60m以上は、国土交通省 東京航空局が航空障害灯の設置が必要になると案内している高さでもある(免除となる場合を除く)
- 電柱との違いは支えている線。街なかの1本柱は配電線、鉄骨を組んだ塔は送電線を支えていることが多い(目安。地域や設備で違うこともある)
よくある質問
鉄塔と電柱はどこが違うの?
支えている線が違うんだ。中部電力の解説では、電圧を高くして電気を送るため、鉄塔で地上から高いところに電線を支えると説明されているよ。電柱のほうは、関西電力送配電が、家へ電気を送り届ける配電に必要な設備だと案内しているんだ(電柱と配電線が並べて挙げられているよ)。鉄塔は送電線、電柱は配電線、というのが基本の見分け方。ただし例外もあるから、目安として覚えてね。
鉄塔の高さはどれくらいあるの?
中国電力ネットワークの公開ページでは40〜60m程度が一般的とされていて、海峡をまたぐところでは200mを超えるものもあると案内されているよ。東京電力パワーグリッドで最も高い鉄塔は149m、40階建てのビル相当だと説明されているんだ。あくまで例だよ。
鉄塔の種類はどうやって見分けるの?
三つのものさしで見てみて。①骨組みの材料——中国電力ネットワークは山形鋼鉄塔(アングル鉄塔)と鋼管鉄塔(パイプ鉄塔)を紹介しているよ。②柱の立ち方——巴コーポレーションの解説では、片持梁(単柱)とラーメン構造(2〜4本柱)が挙げられている。③上から見た断面——同じ解説で、正四角形の四角鉄塔、断面が長方形の矩形鉄塔、三角鉄塔が紹介されているんだ。
赤と白に塗られた鉄塔があるのはなぜ?
高さと関係があるよ。国土交通省 東京航空局は、航空法第51条の規定により、地上高60メートル以上の高層建築物等には、免除となる場合を除き航空障害灯の設置が必要になると案内している。中部電力の解説でも、地上高60m以上の鉄塔は赤白に塗り分けられたり、航空障害灯としてフラッシュライトがつけられていると説明されているんだ。ただし免除もあるから、赤白じゃなければ60m未満、とは決めつけないでね。
関連する項目
くわしい読みもの
参考にした公開情報
- 中国電力ネットワーク「『鉄塔』の役割・機能」(外部リンク・新しいタブで開きます)
- 中国電力ネットワーク「送電設備」(外部リンク・新しいタブで開きます)
- 中部電力「送電のしくみ/架空送電」(外部リンク・新しいタブで開きます)
- 巴コーポレーション「形状による鉄塔の分類」(外部リンク・新しいタブで開きます)
- 国土交通省 東京航空局「航空障害灯・昼間障害標識/風力発電設備の位置情報提供」(外部リンク・新しいタブで開きます)
- 東京電力パワーグリッド「送電線」(外部リンク・新しいタブで開きます)
- 関西電力送配電「おくりんの電気教室/配電について」(外部リンク・新しいタブで開きます)
- 九州電力送配電「鉄塔や電柱に登ったり、変電所への立入りはやめてください」(外部リンク・新しいタブで開きます)
- 関西電力送配電「その他のご注意いただきたい電気事故」(外部リンク・新しいタブで開きます)
- 中国電力ネットワーク「送電線(鉄塔)付近での作業」(外部リンク・新しいタブで開きます)
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